Japan Journal of Clinical Research in Dysarthria Vol. 11 No. 1 pp 59-61, 2021

特集2

ディサースリアの治療の重要論文を読む:治療の時代

翻訳

 
ペーシングボードを活用した同語反復症の治療
Management of Palilalia with a Pacing Board

Nancy A. Helm Veterans Administration Hospital,Boston
(Journal of Speech of and Hearing Disorders, 44:350-353, 1979)
訳:西尾正輝
新潟医療福祉大学大学院医療福祉学研究科保健学専攻言語聴覚学分野

同語反復症は,パーキンソン病患者の加速歩行と関連する発話の障害の一つである.本稿では,同語反復症が重症化した一患者の発話を制御するための手段として開発した発話速度の調節装置について解説する.本装置は,このような患者の治療プログラムは無意識的な運動活動を逆に意識的に活動できる水準へと変容させることによって首尾よく立案することができるとする Luria の示唆に依拠して考案したものである.

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