Japan Journal of Clinical Research in Dysarthria Vol.2 No.1 pp56-57,2012
─臨床ヒント─
標準ディサースリア検査を円滑に行うポイント
中西俊二
要旨:2004年に標準ディサースリア検査が作成されてから,8年が経過した.ディサースリア臨床研究会では毎年,検査方法の習得を目的とした標準ディサースリア検査講習会(以下講習会)を開催している.筆者は2004年より,講師を担当している.講習会の参加者は,ほとんどが言語聴覚士(以下ST)であり,臨床経験の少ないSTが自身の臨床現場への導入を目的に参加していることが多い.そのため講習会では,経験の少ないSTが翌日からでも本検査を臨床現場に導入できるように,検査マニュアルには掲載しきれない,円滑に評価を行うためのポイントを伝えるように心がけている.今回,それらのポイントを検査のコツとして,本誌にて紹介する.
キーワード:ディサースリア評価,標準ディサースリア検査
医療法人社団三喜会鶴巻温泉病院リハビリテーション部
受稿日:2012年9月18日 受理日:2012年9月18日