嚥下運動機能検査
(Assessment of Motor Function for Dysphagia:AMFD)
嚥下運動機能検査(Assessment of Motor Function for Dysphagia:AMFD)は,西尾正輝,阿部尚子,岡本卓也,福永真哉によって,包括的,かつ簡便に嚥下運動機能を評価することを目的として開発され,2016年に発表された摂食嚥下障害の実用的なスクリーニング検査法です.西尾正輝によって2004年に開発され広く普及している標準ディサースリア検査(Assessment of Motor Speech for Dysarthria:AMSD)を改変し,摂食嚥下障害への臨床的応用を試みたものです.
内容や評価基準などの詳細については,以下の論文をご参照ください.
西尾正輝,阿部尚子,岡本卓也,福永真哉:標準ディサースリア検査の嚥下障害への臨床的応用の試み:AMFDの開発.ディサースリア臨床研究,6:4-10,2016.
Excelのグラフ機能を用いてプロフィールを生成できるようなツールを作りました.無料です.印刷も可能です.グラフをコピー して WordやPowerPoint 等に貼りつけることもできます.各自の臨床や学術活動においてぜひ役立ててください.「入力値」のセルに評価結果値を入力すると,自動的にプロフィールが生成されます.
また,各記録用紙も作りました.こちらも無料です.印刷する場合は,PDF版が便利です。WordやPowerPoint,Excelに貼りつける場合は,JPEG版をご利用ください。
いずれも下記ダウンロードページよりダウンロードください.パスワードが必要です.パスワードは,日本ディサースリア臨研究会会員のみに配布しております.
記録用紙の所有権および著作権は,日本ディサースリア臨床研究会に帰属します.臨床・研究活動以外の目的で使用することは認めません.また,改変することも認めません.ただし,AMFDプロフィール自動生成用Excelファイルについては,各自で類似のものを作成していただいても結構です.
また,これらのファイル・ツールに まつわる不具合,環境への適応性の保証などについて,本研究会では一切の責任を負いません.さらに,個人情報については使用者が責任をもって管理し利用してください.
AMFDの主な特徴
- 医療,介護,介護予防のすべての領域で実用できます.
- 従来複雑であった諸スクリーニング検査を一括して統合的に扱うことができます.
- 医師・歯科医師や言語聴覚士のような専門職種ばかりでなく,看護師や保健師などの多職種が実用できます.
- AMFDは,嚥下器官の運動機能を評価する18小項目に,摂食嚥下障害において標準化されているスクリーニングテストとして,反復唾液嚥下テスト(repetitive saliva swallowing test:RSST),改訂水飲みテスト(modified water swallowing test:MWST),フードテスト(food test:FT)の3種の検査を加えたものです.
- AMFDはAMSDを基盤として作成されたものであるため,可能であれば,AMSD講習会に参加しておくことを推奨いたします.2017年度は以下の次第で講習会を開催いたします.
第31回 標準ディサースリア検査(AMSD)講習会
in 東京(旧旭式発話メカニズム検査)のご案内