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発現率

 国内では物井(1991)の調査によると,老人のコミュニケーション障害の中ではディサースリアの発現率が最も高く,次に全般的精神活動低下にともなうコミュニケーション障害,失語症の順であったと報告されています.

 メイオ・クリニックの言語病理学部門で1987年から1990年までの後天性コミュニケーション障害患者4,756名を対象とした調査では,運動性発話障害の発現率が36.5%ともっとも高く,失語症は19.5%でした.これらの症例の中で神経原性のコミュニケーション例だけを抽出してその内訳をみると,ディサースリアが46.3%と圧倒的に高く,発語失行が4.6%,失語症は27.1%でした.

文献

 物井寿子:老人のコミュニケーション障害:臨床現場から.音声言語医学,32:227−234,1991. Duffy,J.:Motor speech disorders,Mosby,1995.

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